レチノAの作用と効果
シワ対策やニキビ治療に用いられる「レチンA」のジェネリック商品が「レチノA」です。
レチンAはもともと、ニキビ治療薬として米国で処方されたものですが、
皮膚のターンオーバー促進作用があることに着目され、
シワやシミなどの対策の用途で用いられるようになりました。
主成分のトレチノインは、出来てしまったシミを緩やかに排除する働きがあり、
シワを薄くする効果が期待できます。
また、レチノAはビタミンA誘導体(レチノール)のことで、もともと血液中にごく微量流れているものなので、
アレルギーを起こすなどの副作用はありません。
皮膚は生まれ変わるサイクルがあり、このお肌の新陳代謝を、ターンオーバーと言います。
古くなった角質がはがれ落ちるまで約4週間です。
しかし、ターンオーバーのサイクルが乱れ、基底層にメラニン色素が沈着したままになると、
シミになってしまいます。
そこで、レチノAを塗布すると、古い角質の排出をうながし皮膚の再生も通常の2倍の早さになります。
表皮細胞の分裂・増殖が活発になると、肌の奥にとどまっていたメラニン色素が新しい細胞とともに
皮膚の表面へ押し出されていき、古い角質と一緒に剥がれ落ちます。
このはたらきにより、肌の潤いや、ハリ、弾力を得ることができるだけでなく、
表皮の深い層にあるメラニン色素を表に押し出して、皮膚のターンオーバーの促進や、
シミの改善へと導いてくれるのです。
また、皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑える効果があるため、
ニキビの治療と予防にも用いられます。
レチノAは、シミやニキビの塗り薬として、FDA(アメリカ食品医薬品局)でも認可されている
安全な治療薬なのです。